◆最適な着用時期 7月、8月の盛夏の時期 ◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません ◆着用シーン 芸術鑑賞、観劇、おでかけ、お食事、お稽古など ◆あわせる帯 夏のお洒落袋帯、麻の名古屋帯、夏物染名古屋帯 など 表:麻100% ※棒衿仕立て 縫製は手縫いです。
背より身丈151cm(適応身長146cm〜156cm) (3尺 9寸 9分)裄丈65.5cm (1尺 7寸 3分) 袖巾33.5cm (8寸 8分)袖丈49.5cm (1尺 3寸 1分)前巾24.5cm (6寸 5分) 後巾29.5cm (7寸 8分)※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
【裄丈のお直しについて】≪最長裄丈≫ 現状最大寸法です。
(縫込みがほぼないため)詳細はお気軽にお問い合わせ下さいませ。
◆新古品・中古品は現品限りですので売り切れ次第終了となります。
◆中古品として仕入れて参りました。
ご着用には差し障りございませんが、麻素材のため、 摩耗による糸浮き、小キズ、着用シワが所々見受けられます。
その他につきましてはおおむね美品でございます。
お目に留まりましたらお値打ちに御召くださいませ。
織物好きの夏の憧れ、宮古上布。
現在年間製反数は20反を切り、ただでさえ数が少なく、お目にすることすら叶わない希少な宮古上布を厳選して仕入れて参りました。
憧れの宮古上布をいつかは一枚、または通のお方、この機会にどうぞコレクションにお加えくださいませ。
必ずやお喜びいただけるお品でございます。
何卒お見逃しなくお願いいたします。
経緯手績み芋麻100%、草木染手織りの宮古上布。
年々その希少性が高まりつつあるなか、貴重なご縁がございました。
永い歴史を持ちながら…存続が危ぶまれて久しい幻の織物、宮古上布。
着物好きが「いつかは」と憧れる、織りの宝でございます。
日本四大上布のひとつに数えられるなめらかな仕上がり。
400年前、琉球王朝から功績を認められて栄進した夫のために妻が上布を織り、お礼の意味で王に献上したのが、宮古上布の始まりとされております。
格調高い品位にあふれ、昭和53年には国の重要無形文化財の指定を受けています。
宮古には、「宮古織り」「宮古麻織」「宮古苧麻布」「宮古上布」があります。
生地端に名前が織り込まれますが、それぞれ素材が異なってまいります。
「宮古織り」 → 経糸:木綿 緯糸:ラミー(縞模様中心) 「宮古麻織」 → 経・緯糸:ラミー(縞模様中心) 「宮古苧麻布」 → 経糸:ラミー 緯糸:手績み苧麻糸(ブー) 「宮古上布」 → 経・緯糸:手績み苧麻糸(ブー)100% ※ラミー=機械で紡績した麻糸今回ご紹介のお品は、もちろんのこと上記の最上位「宮古上布」。
手績み苧麻糸を100%用い、丁寧に丁寧に、心を込めて創作されました。
琉球藍により染色された、しっとりと深い濃藍色の地。
意匠には細やかな絣で織りなされた源氏車文様があらわされました。
宮古上布は、まず糸づくりからその製作工程がはじまります。
大事に育てた苧麻の繊維を指や爪を使って細く裂き、それを指で丁寧に撚り、紡いで糸にしていきます。
その糸は図案にそって絣括りされ、天然染料の藍や福木によって染色。
そしていよいよ、根気強く手織りされるのです。
そうして布となった宮古上布の最後の工程は、糊付けと砧打ちです。
この仕上げの加工を「洗濯」と言い、洗濯された宮古上布の生地は、糸ムラがなくなり、蝋引きしたような艶としなやかさが生み出されます。
原料の麻の生産から最後の工程まで、全てが手作業で行われます。
一点に相当な時間を要するのも、おのずとお分かりいただけましょう。
激減する創作数。
それは…宮古上布の織り手や苧麻績み者が高齢になり、原料の苧麻が足りないこと、また高度な技術を習得するのに長い年月がかかりすぎ、若い技術者が育ちにくいということなどがあるようです。
宮古上布だけを織っていては、生活できない状況と言われております。
宮古上布に触れたことのある方でしたら、ご存知のことと思います。
「カーボン紙のような」とよく形容されるように、薄く薄くハリがあり、そしてこの独特の蝋引きの光沢感…正統派の良いお柄に、深みあるお色、そして何よりそこに込められた心。
草から績まれた一本の糸が人の手と手をつなぎ、 心と心を織り成してうまれた布。
芋麻の栽培、糸績み、織り、砧打ち、悠久の時をこえた伝承のいとなみ。
草木に染まり、風をはらみ、光を宿す大地の布だ。
母から娘へ、そしてその子に…伝承の織りを引き継いでゆくという、単なる衣装を超えた、文化の世界。
逸品と称される他の産地の紬と同じように、宮古上布もまた、三代物。
およそ300年前、旧藩時代の上布が現在も保存されているほどです。
貢納布としての厳しい歴史、生業としての宮古上布づくりの難しさ。
職人の死亡や高齢化によって、年々「幻」となっていくその織り技。
心を込めて創作されたものであることを…豊かな心に、感じとっていただければと願っております。
※仕立てあがった状態で保管されておりますので、たたみシワなどがあることがございます。
この点をご了解くださいませ。
※着姿の画像はイメージ写真です。
柄の出方が少々異なる場合がございます。
[文責:山中 千尋] ▲ サブ画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。