◆最適な着用時期 7月、8月の盛夏の時期◆店長おすすめ着用年齢 ご着用年齢は問いません◆着用シーン 軽い格式のお茶席、お稽古、芸術鑑賞、観劇、ご友人との気軽なお食事、街歩き など◆あわせる帯 夏の洒落袋帯、カジュアル向きのデザインの夏の名古屋帯、上布、自然布の帯 など 麻100%※経緯:手績み芋麻糸長さ:約12.2m(※154cm以上のご寸法をご希望の場合要お見積り)内巾:36.5cm(裄69cm前後まで)【 付属証紙 】経済大臣指定伝統的工芸品・八重山上布沖縄県織物検査済之証沖縄県伝統工芸品之証石垣市織物事業協同組合証票・八重山上布製織:次呂久幸子染料:藍・福木※素材の性質上、フシによる凹凸組織の変化、色の濃淡などございます。
風合いであって難ではございませんので、その点ご了承くださいませ。
色とりどりの花、海のさざめき、風の唄… 豊かな自然のめぐみ、琉球のこころ。
素材の風合いが味わい深い… 手織り草木染め、本場八重山上布のご紹介です。
八重山上布—亜熱帯の北限とされる石垣島。
沖縄本島や宮古島にはない植物染料が自生し、琉球王朝の時代には、 染色材料の宝庫とされてきました。
他の八重山諸島に比べて標高の高い 山があり、そこで磨かれる美しい水も、染色に欠かせない重要な条件と なっております。
そんな八重山で織り上げられる、苧麻を用いた織物。
苧麻より糸を績む作業は一見単純に見えますが、髪の毛のように細い糸を つないでいく仕事は大変な根気がいる作業。
またその績み方の良し 悪しで生地の風合いが決まりますので、熟練の技が必要とされます。
芋績み(うーうみ)で生計をたてることが難しい現在、希少な手績みの 糸を使うこと、それだけで本当に贅沢ですが、八重山上布は、苧麻からの 糸づくり、天然染料を用いた糸染め、織り上げ、天日乾燥(約10日〜1ヶ月)、 晒し(約5時間)、杵たたき(洗った上布を丸太に巻き、木綿の布の上から 杵で叩く)という、多くの工程を経て生み出される大変手間隙のかかるもの。
貴重な手績みの苧麻糸を使用して織り出された、麻素材独特のハリと素材感。
おだやかなアイボリー地をベースに、琉球藍よりの青と薄水、福木の黄色でかすれた破線のようなラインを込めた縞が一面に織りだされて…夏にふさわしい、さらりとした表情のひと品です。
麻はシワになりますが、汗をかいても肌につかず、涼やかに風を通します。
シワができてもぺたりとせず、シワでさえも、パリッと涼感を呼ぶことでしょう。
独特のシャリ感。
山・海・太陽の恵みを受けて織り出される布、八重山上布。
絹素材でこの上布の風合いを真似たものは安価で多く出回って おりますが、やはり本物を身につけたいという方におすすめします。
ぜひ一度、手にとって自然の風合いを感じていただきたいと思います。
なかなか入手することができない手織り草木染めの逸品上布。
夏の最高の贅沢を、どうぞ存分にお楽しみ下さいませ。
季節がめぐるたびにお召いただく一品として。
末永くお手元でご愛用いただけましたら幸いでございます。
お仕立て料金はこちら特殊地入れ11,000円+麻衿裏5,500円+国内手縫い縫製35,200円(全て税込)※国内縫製のみの取り扱いとなります。
※背縫いは袋縫い(背伏せなし)となります。
※縫い糸は縮みを考慮し、絹糸ではなくポリエステル糸での縫製となります。
加工(湯のし、地入れ、紋地入れ)はこちら (地入れ) ※着姿の画像はイメージ写真です。
柄の出方が少々異なる場合がございます。
[文責:牧野 佑香] ▲ サブ画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。